今回は、医療秘書関連教育に力を入れられている、一般社団法人 医療秘書教育全国協議会が実施する資格試験について、ご紹介させていただきます。
医療秘書教育全国協議会は、1988年1月より発足され、長きに渡り医療秘書の質の向上を高めるために、医療秘書関連教育や発展に対し、ご尽力されていらっしゃいます。
特に医療秘書技能検定試験は、1988年12月より実施され、多くの医療事務者のスキルを証明する資格試験として長年親しまれてきました。
よって、認知度・知名度の高い資格と言えます。
現在3つの検定試験を実施されており、どれも実務に当たるうえでは、重要かつ必要なスキルと言えるでしょう。
「医療秘書技能検定試験」「医事コンピュータ技能検定試験」「電子カルテ実技検定試験」
さらに、3資格すべてを取得することで得られる、医師事務作業補助技能認定。
それぞれの検定試験の良さを理解し、なりたい自分を想像しながら、自分に合った資格を検討してみませんか。
医療秘書技能検定試験
この検定試験は、医療秘書としての専門知識と技能を認定するもので、1級、準1級、2級、3級まであります。
級によって問われる内容や密度は異なってきますが、文書作成能力、補佐業務、接遇能力などが問われます。
試験は、マークシートと記述の併用問題となっています。
患者さまや多職種の多くいる医療機関では、医局秘書などの秘書業務だけに限らず、医療機関のあらゆる場所で、医療秘書の知識は役立ってくれることでしょう。
また、資格取得をすることで、医療機関側から見ても、医療秘書の専門知識を有している人は、即戦力として期待されることに繋がります。
就職をお考えの方は、ぜひ難易度の低い3級からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
医療秘書技能検定試験の学習法
試験の過去問題やテキストが販売されているので、そちらを入手しながら試験対策に臨むといいでしょう。
医療秘書検定指定テキスト・・・建帛社
医療秘書技能検定 実問題集(2、3級)・・・つちや書店
過去問題を解きながら、出題傾向を把握して、合格につなげていきましょう。
医事コンピュータ技能検定試験
この検定試験は、医療機関で扱うコンピュータの知識と技能を認定するもので、準1級、2級、3級があります。
こちらも級によって問われる内容は異なりますが、医療事務の知識、医事コンピュータに関する知識、医事コンピュータによるレセプト作成の技能を問われます。
試験は、筆記試験と実技試験があります。
レセプト作成、特に規模の大きい医療機関ではDPCと呼ばれる包括による分類を行っていることが多いので、準1級になると、DPCによるレセプト作成の知識も問われることになります。
難易度は高くはなりますが、多くの医療機関にとっても自分にとっても、この知識を有していることは、業務に役立つこと間違いなしです。
医事コンピュータ技能検定試験の学習法
こちらも、試験の過去問題やテキストが販売されているので、そちらを入手しながら試験対策に臨むといいでしょう。
医事コンピュータ技能検定テキスト・・・建帛社
医事コンピュータ技能検定問題集(3級)・・・つちや書店
医事コンピュータ技能検定問題集(2級)・・・ケアアンドコミュニケーション
電子カルテ実技検定試験
この検定試験は、電子カルテシステムを理解し、電子カルテを作成できることを認定する試験です。
医療秘書教育全国協議会主催の資格の中で、2010年に開始された、比較的新しい試験となっています。
現代の医療機関は、次第に紙カルテから電子カルテへと置き換わっています。
クリニックや診療所でも、電子カルテ導入は進んでいますので、時代に沿った資格試験と言えるでしょう。
ですので、電子カルテの知識は、病院でも診療所でも、現代の医療に「なくてはならないもの」へとなりつつあります。
試験は実技試験のみです。
電子カルテ技能検定試験の学習法
問題集の取り扱いがない電子カルテ技能検定試験は、事務局より「過去問題」が販売されているので、そちらを入手しながら学習すると良いでしょう。
1部あたり、84円切手×3枚で購入可能です。
まとめ・医師事務作業補助技能認定
いかがでしたでしょうか。
「医療秘書技能検定試験」「医事コンピュータ技能検定試験」「電子カルテ実技検定試験」は、医療機関にとって、どれも重要な要素を秘めた資格試験です。
また、「医療秘書検定準1級以上」「医事コンピュータ技能検定 2級以上」「電子カルテ実技検定」の3つの」資格を取得すると、医療秘書教育全国協議会より、『医師事務作業補助技能認定』を取得することができます。
上級試験も含まれてあるため、なかなか難易度は高いかとは思いますが、その分、高度な知識や技術を有することへの、確固たる証明となるでしょう。
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