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『クラーク』と呼ばれる医療事務とは?仕事内容をチェック!

医療事務 クラーク徹底解説お仕事情報
パンダ隊長
パンダ隊長

この記事は、経験談をもとに、

クラークの業務内容や、

どんな人に向いているのかをお伝えする記事です。

 

あなたは、クラークという言葉を聞いたことがありますか?

医療機関で聞いたことがある人、
医療事務資格を取ろうとしてこの言葉を知った人、

様々な方がいらっしゃると思います。

聞き慣れないかもしれませんが、
『クラーク』と呼ばれる医療事務スタッフが、規模の大きい医療機関には存在します

医療機関によっては、看護助手がクラークと呼ばれたりすることもありますが、

医療事務として『クラーク』という職種がありますのでご注意くださいね。

服装だって、受付や会計と同じような事務服の人だっているし、

働く場所によっては、コメディカルスタッフのような、パンツスタイルの服装だったりする医療機関もあります。

ですので、服装だけで『クラーク』ってわからないことだってあるでしょう。

私もよく、看護師やリハスタッフと間違えられました(^_^;)

なんだか、クラークって、どこに紛れているのかわからない、不思議な存在ですね。

今回は、そんなクラークについて、下記のことをお伝えします。

クラーク業務は、やりがいがあって、視野が広がる面白い業務です。

ぜひ、もっとクラークという存在を、身近に感じてみましょう。

クラークとは?

医療事務・外来クラーク・病棟クラーククラークとは、外来での各種診療窓口業務や、病棟での事務的作業を行う医療事務員のひとりです。

主に、規模が大きい医療機関で活躍しています。

医師や看護師などの、各種医療従事者と連携をとることの多い存在です。

クラークは、大きく二種類あり、
外来クラーク』と『病棟クラーク』に分かれています。

業務内容は、外来クラークと病棟クラークで違いますので、それぞれに分けてご紹介いたします。

どちらも共通して言えることは、患者さまと向き合うことが多いので、接遇面でのスキルがあるといいでしょう。

外来クラークってどんな仕事?

受付・医療事務外来診療科ごとの窓口業務に携わり、スムーズに外来診察が行われるために働くのが外来クラークです。

患者さまが初診受付や再来受付を済ませると、各種診療科へ行き、診察券等を診療科ごとの窓口に持っていきます。

この窓口に立っているのが、外来クラークです。

そして、患者さまより提出された診察券や受診票をもとに、必要な資料を揃えて診察の準備を整えたり、

医師や看護師との連携を図りながら、窓口での業務をこなすのです。

診察終了後にもまた、患者さまに会計票や診察券などを返したりと、

やることは多岐にわたります。

他にも、各部署や外部からかかってくる電話対応や、待合室で具合が悪い人はいないかなど、広い視野で患者さまの様子を確認するのも務めです。

沢山の人が訪れる場所なので、常に忙しく業務をこなしています。

病棟クラークってどんな仕事?

病棟・会議・画像
病棟にて、各種医療スタッフがスムーズに業務が行えるよう、事務的作業を行うのが病棟クラークです。

主に、ナースステーションやその近辺で業務を行っています。

入院患者様に対して、ネームプレートなどの備品を作成したり、入院にあたっての各種書類の説明を行ったりしています。

また、退院時には、医師の退院指示書に従って、退院に向けた準備を行います。

連携する部署に退院の連絡したり、医師が作成したかかりつけ医への診療情報提供書の処理など、他のスタッフとの連携を図りながら作業をします。

他にも、回診の準備や電話応対など、病棟での細かい事務業務も行っていますよ。

病棟クラークは、医師を始め、各種医療スタッフとの連携が欠かせない存在です。

また、患者さまやその家族と関わる機会が多いため、質問を受けたり、時には話し相手になることもあるかもしれませんので、

コミュニケーション能力や、診断書などの書類限度額認定証などの様々な知識が求められることもあります。

病棟クラークは、一つのステーションに一人で勤務する医療機関が多いので、一人で何もかもこなさないといけません。

一見大変そうですが、慣れてしまえば、

自分の采配で業務を進めることができる

と捉えることができ、割と自由が利く働き方ができるという一面もあります。

また、病棟にいるたくさんのスタッフに囲まれて仕事をするので、

クラークは一人だけれど寂しくはなく、賑やかに業務に取り組んでいけますよ。

向いているのはどんな人?

OK,向いている

☑ルーティンワークがしたい人

受付も、会計もと、あれもこれもと業務をすることなく、

求められた業務を、繰り返しこなしたい方に向いています。

覚えることも限られてくるので、慣れてしまえば業務がやりやすいと思います。

☑コミュニケーション能力が高い人

患者さまと関わる機会が多いので、コミュニケーション能力が高い人ほど、相手の気持ちを汲み取ったり、適切な言葉をかけたりと、

スムーズに業務が運びやすいでしょう。

なれなれしい態度や、そっけない対応だと、相手も気持ちがよくないですよね。

不快にさせないような心がけができる人だと、患者さまやスタッフとの信頼度が上がります。

☑笑顔を心掛けられる人

結局のところ、まずは、好印象を持たれるか否かが大きなポイントだと実感していますので、

笑顔で対応できる人は、向いています。

特に、病棟だと気持ちが沈んでしまいがちな方も多いので、

相手には求めずとも、笑顔で声掛けなどが自然にできると、自分も気持ちがいいです。

きっと、周りも、笑顔のあなたが素敵だな、って気づいてくれますよ。

向いていないのはどんな人?

事務・ストップ・ダメ

☑会計や算定業務がしたい人

受付から会計・レセプトまで、すべて関わりたい人は、クラークではできないと思われますので、やめておいてください。

しっかりと業務内容を把握して、医療事務の中での進路を選びましょう。

☑ルーティンワークが嫌いな人

病棟クラークも外来クラークも、基本的にはルーティンワークです。

特に、外来クラークは、『受付で患者さまの対応をする』ことがメインであり、

毎日毎日、同じことを繰り返していると感じることもあるでしょう。

それが苦手でしたら、あまりおすすめは致しません。

それでしたら、まだ病棟クラークの方が、

選挙における不在者投票などの、突発的な業務が生じる事が多々あるので、

業務の変化は感じられるかと思いますよ。

☑一人で業務をこなしたくない

これは、病棟クラークに言えることですが、

医療機関にもよりますが、一人で業務をこなすことが予想されます。

経験談としては、一人で2フロア担当するクラークもいましたよ。

ですので、複数の仲間と常に業務がしたいと思う人は、病棟クラークは向いていません。

それよりは、外来クラークの方が複数人で働くのでおすすめです。

クラークの良いところ・悪いところ

メリット・デメリット

これは、完全に経験談となります。

外来クラークは経験がありませんので、病棟クラークでの意見です。

個人的主観でよかった点、悪かった点を挙げてみたいと思いますので、

気になる方は、参考にされてみてください。

良かった点

良い点

☑楽しい

リハビリをメインで行う回復期病棟のフロアにいた頃は、とっても楽しくお仕事出来ました。

急性期病棟のように、入院患者さまがバンバン来る忙しさはなく、余裕をもって患者さまにも向き合えましたし、

医師、ナース、リハ、介護士、栄養士、薬剤師、検査技師、

様々なスタッフと仲良くなったり、連携したりしてお仕事ができたからです。

また、院外から来てくださるスタッフの方とも、連携して楽しく仕事ができたりと、

レセプトや受付業務より、とてもやりがいもあって楽しい気持ちでいられました。

☑予定が組みやすい

忙しい曜日とそうでない曜日があり、お休みのスケジュールが組みやすかったです。

また、休んだ日に急に仕事が入っても、子どもの急な看病で休んだりすることがあっても、

他の病棟のクラークが対応してくれたりと、

連携もばっちりで安心でした。

休みも安心して取得できました。

☑勉強になる

常にたくさんのスタッフや患者さまと接しているので、
色んな情報を吸収できます。

また、受付をしていた時にはわからなかった、入院から退院までの流れや、スタッフの動きがわかるので、

院内全体がさらに深く把握できるようになり、

他のスタッフがしてほしい動きに気付くことができます

そして、自分自身も成長していけます。

悪かった点

悪い点

☑働く病棟(フロア)によって、多忙さが違う

忙しい病棟だと、一日があっという間です。

逆に、予定がなかった病棟だと、一日ゆっくりすることも。

☑緊急入院で、帰り間際に仕事が舞い込む

致し方ないことではありますが、急性期病院だと可能性はゼロではありません。

☑忙しくても一人でこなしてしまいがち

医療機関や、病棟によって違いがあるので一概には言えませんが、

忙しい病棟だと、とても多忙になる瞬間や、逆に余裕のある時間ができたりと、

時間配分が難しいときがあります。

ものすごく忙しいときは、他のクラークに頼ることも可能ですが、

思い通りに仕事をこなしたいあまり、自分一人で抱え込んでしまうことも。

クラーク業務におすすめの資格4選

資格取得・医療事務いかがでしたでしょうか。

クラークという存在が、医療機関の中で活躍していることを知っていただけたでしょうか。

多職種との連携を図りながら、様々な仕事をこなしていく姿は、何とも頼もしい存在ですよね。

しかし、実際に働いてみると、多様な業務に、最初は戸惑うことも多くあるかもしれません。

ですが、医師や看護師などの多職種スタッフと、徐々に信頼関係が生まれていくのはとても嬉しく、自分もチーム医療の一員なんだという実感も生まれ、やりがいを感じていけることでしょう。

 

下記にクラーク業務に役立つ資格をピックアップしました。

外来クラークでも病棟クラークでも役立つような、

接遇面のスキルを評価する資格や、認知度の高い資格をピックアップしました。

クラークに興味がある方は、ぜひ参考にされてみてくださいね。

医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)

ノート・ペン

請求業務や受付窓口業務での接遇に至るまで、現場でのニーズを捉えた問題が出題される資格です。

受験者数が多い資格の一つで、認知度も高めです。

ホスピタルコンシェルジュ®検定試験

ノート・ペン接遇能力と、患者さまからの質問に答えられる、正しい医療知識を兼ね備えた、病院接遇のプロフェッショナルとして活躍できる資格です。

不安を抱えた患者さまに寄り添える接遇は、患者さまにもあなたにも、きっと役立つスキルとなるはずです。

診療報酬請求事務能力認定試験

ノート・ペン

医療事務の最高峰と言われる、難易度の高い資格です。

診療報酬の算定関連の問題がメインなので、算定にかかわる業務が絡んでくることもある病棟クラークでは知識が活かせるでしょう。

医療機関からの認知度や評価が高い資格なので、クラーク業務に限らず医療事務になりたい方は、持っていて損はない資格です。

医療秘書技能検定試験

ノート・ペン

院内では、幅広い年齢層の人と接する機会が多いため、接遇面の知識を備えたプロフェッショナルの存在は、とても重宝されます。

長年実施されている試験であり、こちらも認知度が高い資格の一つです。

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